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涼しく教える方法なんて、きっとない。
No Sleeve TR top
夏のグラウンドは、日陰も逃げ場もない。
人工芝は照り返しで焼け、風が止まれば空気も鈍る。
それでもコーチは、止まれない。伝え続けなければ、選手は変わらない。
汗は流れて当然。体温も上がる。
その状態で判断し、言葉を選び、動いて見せられることに意味がある。
そのために“動ける状態を保つ”ウェアが必要になる。
ノースリは、“暑さの中で教えることに集中するため”の選択。

意図を持って、動き出す。
指示を出すのでも、見本を見せるのでもない。
選手の集中を引き上げたい、その思いで一歩前に出る。
熱がこもる空気を抜くように、動作を大きく。言葉は短く。
ノースリの軽さと動きやすさが、無駄のない導線をつくる。
“どう動くか”が、指導になる場面で、服は動作を助ける装備となる。

伝えることは、描くことでもある。
伝えたいことがある時、コーチの手は止まらない。
指でラインを描き、腕の動きで配置の意図を示す。
身体ごと動きながら話すとき、服が指導のテンポを崩すことがあってはいけない。
袖がないだけで、動きが流れるようになる。
ノースリは、頭と身体が連動して“教える”ことを支えてくれる。

静かに読み、考え続ける。
動きが止まっても、指導は止まらない。
チームの様子、言葉の温度、選手の気配を目で追いながら、次の一手を練る。
熱がこもる時間帯ほど、集中力を保つことが難しい。
そのときノースリは、熱を外に逃がしながら思考を保たせてくれる。
これは“涼しいための服”ではなく、“考え続けられる装備”。

空気を戻すために、立つ。
練習のテンポが落ちてきた。声が減り、足が止まりはじめている。
そんなとき、空気を戻すのはコーチの責任だ。
構えを変え、言葉の間を変え、少し強くなる必要がある。
ノースリを着ていてよかったと思うのは、そんな瞬間。
熱を帯びた空気の中で、視線を上げた選手にしっかり向き合える自分でいられる。